専攻医研修
到達目標及び到達目標
- 原発臓器にかかわらず様々ながん患者に対する薬物療法を習得できます。
- 腫瘍内科専門医/がん薬物療法専門医取得のための研修が可能です。
- 毎年新薬が保険承認され、臨床現場で使用可能となり、がん薬物治療の専門家が必要です。
腫瘍内科医(がん薬物療法専門医)に求められるもの
- 薬物療法に関する十分な基礎知識
- 薬物療法が適格/不適格な対象を判断
- 標準的治療の実践
- 薬物療法に伴う副作用に対する適正な対処
- 適切な支持療法・緩和医療の実践
- 新治療開発のための臨床試験・治験の実践
指導体制
- 研修責任者:武藤学
- がん薬物療法指導医:6名
京大病院がん薬物療法内科専門医コース
専攻医1年目 |
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専攻医2年目 |
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専攻医3年目 |
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専攻医の主な業務
- 入院患者対応(チーム制):検査・化学療法の導入、合併症治療、症状緩和など
- カンファレンス
- 処置(胸腔穿刺、腹水穿刺など)
- 病棟当直(月2回前後、指導医と2人体制)
- 常に指導医によるサポートがあります
主なカンファレンスの週間予定
- 月曜日:腫瘍内科チャートカンファレンス
- 火曜日:大腸がんユニット・遺伝子ゲノムエキスパートパネル
- 水曜日:食道ユニット・胆道ユニット・メラノーマユニット
- 木曜日:頭頸部ユニット
- 金曜日:膵がんユニット・胃がん・GISTユニット・原発不明がん・希少がんユニット・irAEユニット
よくあるご質問
- 臨床とともに研究もできますか
本人の希望によって、臨床現場で働きつつ、基礎・TR・臨床研究などの研究にも取り組むことが出来ます。
- 総合内科専門医取得までの研修プログラムについて
主な研修プログラムとして、3年目の4-5月は腫瘍内科で初期トレーニングを実施し、各内科を数か月単位でローテーションします。4-5年目に連携施設での研修と腫瘍内科で研修します。
- 腫瘍内科で、内科専門医受験のための症例は経験できますか
J-OSLERでは、専攻医の3年間に学会が指定した56疾患群を満たした160症例のサマリ作成と登録が必要です。経験必須とされる分野も総合内科、消化器、循環器、内分泌、代謝、腎臓、呼吸器、血液、神経、アレルギー、膠原病、感染症、救急と多くの領域にまたがっていますが、腫瘍疾患の患者さんは複数の併存疾患を有し、化学療法による有害事象が対象に上げられます。例えば、原疾患として、胃癌(消化器)、肺癌(呼吸器)、脳転移(神経)等がありますし、化学療法による有害事象として腎機能低下(腎臓)、発熱性好中球減少(救急)、免疫関連有害事象として1型糖尿病(代謝)、甲状腺機能障害や副腎皮質機能不全(内分泌)など、多彩な分野が経験可能です。
- 休みはありますか
基本的に平日の日中は勤務ですが、チーム制なので、平日の17時15分以降や土日は当直・当番医対応としており、自己研鑽やプライベートの時間として自由に過ごしています。有給や夏季休暇、産休、育児休暇も取得可能です。
- 6年目以降(総合内科専門医取得後)の研修について
腫瘍内科専門医取得に向けた研修となります。専門医症例の病歴要約についてはJ-OSLER Oncolを用いて、指導医とマンツーマン指導となりますが、通常の診療は複数の専門医や指導医とチームとなって従事します。
- 腫瘍内科専門医取得のための症例は経験できますか
臨床腫瘍学会では、腫瘍を15領域に分けられますが、造血器、呼吸器、消化管、乳房の4領域はかならず研修することとなっています。これらの研修には、造血器では血液内科、呼吸器では呼吸器内科、乳房では乳腺外科と連携しており、各診療科で専従して研修することも腫瘍内科研修と一緒に研修することも可能です。