研修及び専門医TRANING

先輩の声

専攻医の声

釆野 優

大学院生(2010年度入学)
釆野 優

研究をはじめてみたいと思ったきっかけはなんですか?

日々の診療業務で直面するClinical Questionを突き詰めていくと、未だに答えがない領域であることを少なからず経験します。もともと未知の領域にチャレンジする活動に関心が高く、自分の日々のClinical Questionを解決する研究がしたいと思ったことが、研究を始めたきっかけでした。

どのような研究に取り組んでいますか?

治療中の進行・再発性がん患者さん・ご家族の方に、いかに質の高い緩和ケアを届けるかが私の研究の主課題で、緩和ケア提供モデルの開発やその実装研究、がん緩和ケア政策に関する政策研究に取り組んでいます。他、がん患者が死亡する機序の解明に関する基礎研究、死亡診断時の医療従事者の立ち居振る舞いに関する医学教育研究、がん患者の遺族を対象とした新規心理療法の開発に関する遺族ケア研究などに取り組んでいます。

研究の指導体制はどうでしたか?

基礎研究では1対1のメンターシップで、指導教官と二人三脚で研究を進めていく体制です。臨床研究は、最初は見習いから始まり、経験を積んでいくと徐々に自ら研究チームの構築から研究遂行を主導していくことが多いです。私も、研究で右も左も分からない時代から親身に育てていただき、ESMO Palliative Care Research Fellowship Award 2016, ESMO Merit Award 2018, 日本学術振興会 特別研究員(DC2)2021-2022などに採択していただきました。尊敬できる指導教官に囲まれて、とても恵まれた環境で研究をさせていただいていると日々感じています。

これから大学院を目指す皆さんへメッセージ

当講座は、日々の臨床疑問や問題意識、やりたいことを解決・実現するには、申し分ない環境だと思います。また、腫瘍内科教室であるにも関わらず、私のように緩和ケアに取り組むことも許される懐が深く多様性に富んだ講座で、かつ、国際的にも先進的・独創的な取り組みに邁進している講座だと思います。まだ、やりたいことが見つかっていない方でも、日々の医局員との対話や診療を通して、見つかることもあるかと思います。がん診療・緩和ケアに興味がある方は、ぜひ当講座に飛び込んでみてください! みなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

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