研修及び専門医TRANING

先輩の声

若手医員の声

川口 展子

特定病院助教
川口 展子

育児をしながらの勤務、どのような毎日を過ごしていますか

平日は子供の送り迎えがあるため、17‐18時ごろには帰宅します。主人やおじいちゃんおばあちゃんも協力してくれています。遅くなる時にはシッターさんを依頼することもありますね。
休みの日は子供を連れて出かけたり、子供が出かけた隙に平日にできていなかったことをしたりしています。育児あるあるですが、休日のほうが正直忙しいと思うこともありますよね。京都は鴨川をはじめ市内にも近郊にも遊びに行けるところがたくさんあり、特にコロナ禍ではありがたかったです。 自分が仕事で、子供は長期休みのときも地道に対処が必要です。京大病院ではお盆休みや春休みなどに臨時保育を開設してくれていますので助かっています。
急遽子供のために休まなければならない日は、思い切って休むようにしているのですが、休めない場合はよく院内の病児保育室をお願いしていました。コロナになって一時休室した際はとても不安でしたが、条件付きで再開されたと聞いて一安心しています。病児保育室がいっぱいのときはおばあちゃんにお願いすることもありますね。コロナ禍で急に自主隔離となった場合の対応は医局会でシュミレーションして備えているとはいえ、やはり不安です。

育児をしながらキャリア形成はいかがですか

育児をしながらのキャリア形成を支える環境については、先人の先生方のご尽力により、数十年前より格段によくなってきています。腫瘍内科は若手の先生も多く、男性の先生も育児休暇を取っていたりするなど、育児を応援する雰囲気が素晴らしいと思います。ただ、身分によっては産休や育休の規定がない場合もあり、個々で状況を確認されることをお勧めします。
学会活動や資格所得については、育児との関連でいうと出張時の対応が課題でしたが、最近はオンラインも増えており変化してきていると思います。
研究については一人で抱えていては時間のかかる実験はやりにくくなったりしますので、研究も育児も臨床も、チームが大切と思います。アウトソーシングも有効です。ミーティングや連絡の効率化が課題と考えています。京都大学では男女共同参画センターが様々な取り組み・支援を行ってくれていますので参考になります。
京都大学男女共同参画推進センター
オックスフォード大学に留学した際は、研究室のメンバーだけでなく、子供のクラスメートのご家族とも仲良くさせていただきました。英国では10歳まで子供は必ず大人の付き添いが必要になっており、特に小学校の送迎が大変です。うちの子供の友達のご家庭なのでバイアスがあるとは思いますが、両親とも研究者等共働きのご家庭が多く、テレワークの親が対応したり、平日・休日で担当を交代したり、シッターを頼んだり、預けあったり、工夫していました。オックスフォードには諸外国から研究者が集まっていましたが、育児と仕事の両立は万国共通の話題ですね。

がん治療医を志す後輩医師・医学生へメッセージ

育児や介護と仕事の両立はどのお仕事を選んでも簡単ではないですし、それぞれのご家庭によって事情は異なりますので一括りに扱うべきでもないと思います。そのうえで、がん治療医を志すのであれば、京都という地域、京都大学、京大病院は様々な取り組みや支援がされ、先人がおられ、よき上司・同僚、サポートする雰囲気があり、とてもお勧めだと思います!
がんの研究や治療は日進月歩で急速に進化しています。よりよい治療を患者さんに提供していくためにはもっともっとたくさんの先生方や医療者のお力が必要と感じています。皆様と一緒にお仕事できるのを楽しみにしております!

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