がん診療に興味のある先生へ

腫瘍内科では「将来腫瘍内科を専門としたい」「他科志望であるが専門医取得のためにがん薬物療法を学びたい」「がんの基礎・臨床研究に興味がある」「子育て中なので勤務時間に制約がある」といった様々なニーズに柔軟に対応可能です。がん診療に興味のある方はお気軽に下記からお問い合わせください。

研修医谷口 大樹

  • 腫瘍内科を選んだ理由は?

    研修医1年目(市中病院)にローテートした各科で悪性腫瘍の患者さんに接し、conversion (化学療法が奏功し手術ができるようになった) 症例からお看取りまで経験しました。その中で抗がん剤治療に興味を持つようになり、せっかく大学病院で研修するのだから、専門的ながん治療を経験できる腫瘍内科を回ろうと思い選択しました。当初は2ヶ月の予定でしたが想像以上にのめり込んでしまい、また研究(NDBを用いたビッグデータ解析)にも携わらせて頂くようになったため、研修期間を大幅に延長(合計8か月)させていただきました。

  • 研修をはじめてみて、指導体制はどうでしたか?

    最初の慣れていない頃は上級医がマンツーマンに付き添ってみっちりと指導していただきました。慣れてくると病棟業務を色々と任せていただけるようになり、判断に迷うことを適宜相談するという形が大半でした。上級医は皆さん優しいので、大したことでなくても電話で気軽に相談をしていました。

  • 出勤から退勤までのスケジュールはどうでしたか?

    朝8時半からチームで回診を行い、その後病棟業務、カンファレンス等を適宜こなしていきます。夕方にもう一度チームで回診を行い解散という流れです。回っている研修医の人数や患者さんの状態によって忙しさは変わりますが、時間に余裕を感じることもしばしばありました。また、月4回程度の当直がありました。

  • プライベートな時間は過ごせましたか?

    病棟が落ち着いていれば早く帰れることが多かったです。土日は当番の先生が回診してくださっているので出勤する必要がありません。プライベートな時間はそれなりに確保できていたのではないかと思います。

  • 想定していた研修とのギャップはありましたか?

    他の科と異なり、看護師さんがルート確保など大半のことをやってくださるので、とてもありがたかったです(その分他科ローテート中にルート確保などの研鑽を積む必要がありますが…)。またこれは他科を回っているときのことですが、他の科にコンサルトする際に相手が顔を知らない先生であることがとてもやりにくく感じていました。ですが京大病院のがん治療は臓器別ユニットという外科や放射線科を含めた合同の症例相談会議で患者さんの治療方針決めており、お互いに顔を合わせる機会があることから非常にやりやすく感じました。またユニットでは腫瘍内科が中心となり他科の意見をまとめて治療方針を決定することを知り、腫瘍内科の役割は抗がん剤治療だけではなく、複数科と連携したマネジメントをしていることがよくわかりました。

  • これから研修医をする皆さんへメッセージ

    腫瘍内科では抗がん剤治療だけでなく、治療を円滑に行うためのマネジメントを経験できるため、がん治療に興味がある方にとってはとても勉強になると思います。ちなみに1ヶ月回っていた同期は、口々に「せめて2ヶ月にしておけばよかった」と言っていました。ぜひ腫瘍内科での研修をご検討ください!

専攻医釆野(うねの) 優

  • 研究をはじめてみたいと思ったきっかけはなんですか?

    日々の診療業務で直面するClinical Questionを突き詰めていくと、未だに答えがない領域であることを少なからず経験します。もともと未知の領域にチャレンジする活動に関心が高く、自分の日々のClinical Questionを解決する研究がしたいと思ったことが、研究を始めたきっかけでした。

  • どのような研究に取り組んでいますか?

    治療中の進行・再発性がん患者さん・ご家族の方に、いかに質の高い緩和ケアを届けるかが私の研究の主課題で、緩和ケア提供モデルの開発やその実装研究、がん緩和ケア政策に関する政策研究に取り組んでいます。他、がん患者が死亡する機序の解明に関する基礎研究、死亡診断時の医療従事者の立ち居振る舞いに関する医学教育研究、がん患者の遺族を対象とした新規心理療法の開発に関する遺族ケア研究などに取り組んでいます。

  • 研究の指導体制はどうでしたか?

    基礎研究では1対1のメンターシップで、指導教官と二人三脚で研究を進めていく体制です。臨床研究は、最初は見習いから始まり、経験を積んでいくと徐々に自ら研究チームの構築から研究遂行を主導していくことが多いです。私も、研究で右も左も分からない時代から親身に育てていただき、ESMO Palliative Care Research Fellowship Award 2016, ESMO Merit Award 2018, 日本学術振興会 特別研究員(DC2)2021-2022などに採択していただきました。尊敬できる指導教官に囲まれて、とても恵まれた環境で研究をさせていただいていると日々感じています。

  • プライベートな時間は過ごせましたか?

    大学院生の主体性が重視されますので、時間や進捗の管理も院生に一任されています。私も、家族との時間も確保できるよう調整できていますし、家庭の事情などそれぞれの事情に合わせた学生生活を過ごすことができると思います。

  • これから大学院を目指す皆さんへメッセージ

    当講座は、日々の臨床疑問や問題意識、やりたいことを解決・実現するには、申し分ない環境だと思います。また、腫瘍内科教室であるにも関わらず、私のように緩和ケアに取り組むことも許される懐が深く多様性に富んだ講座で、かつ、国際的にも先進的・独創的な取り組みに邁進している講座だと思います。まだ、やりたいことが見つかっていない方でも、日々の医局員との対話や診療を通して、見つかることもあるかと思います。がん診療・緩和ケアに興味がある方は、ぜひ当講座に飛び込んでみてください! みなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

医員土井 恵太郎

  • 腫瘍内科を選んだ理由

    患者さんに「いい人生だったな」と感じてもらう手助けができるのが腫瘍内科だと考えたからです。治癒不能な悪性疾患と診断された時点で、患者さんの人生は想定よりも短く区切られてしまいます。様々な不安や症状に負けず充実した時間を過ごしていただく手段としての化学療法に魅力とやりがいを感じたため、腫瘍内科を選びました。

  • 担当した入院症例の数(専攻医の期間で)

    4人前後の医師からなるチーム制で入院症例を担当しました。週に4,5件の入院がありましたので、年で延べ200例以上の入院症例を経験したことになります。

  • 担当した外来症例の数(専攻医の期間で)

    私は専攻医1年目(医師3年目)から化学療法外来の枠をいただきました。1年目は週に1日で5人程度、2年目は10人程度、3年目は15人程度の診察でした。2年目から他病院での化学療法外来も担当するようになり、そちらでは週に1日で10人程度の診察でした。

  • 出勤から退勤までのスケジュール

    京大病院での1日

    08:15 出勤
    08:30 病棟チームカンファ・朝回診
    09:00 病棟業務
    10:30 新規入院の対応
    1時間程度の臓器別ユニットカンファ(cancer boardにあたる)が1日1、2件
    16:30 病棟チームカンファ・夕回診
    17:30 残務対応
    18:30 退勤

    週に1回程度、腫瘍内科・消化器内科当直・副直あり。
    専攻医2年目以降は平日に1日、他院勤務となる医師もいる。
    土・日に他院勤務をする医師もいる。
    私は子供が生まれた際に育児休暇を1ヶ月程度取得した。

  • 学会発表の数および論文執筆・雑誌原稿執筆の数

    専攻医期間中、学会発表は年に3回、論文2本(共著)、雑誌原稿2本。

  • 上級医との相談のしやすさについて

    上級医との相談は非常にしやすい環境ですし、基本的にみな議論好きです腫瘍内科の性格上、相談対象になりやすいのは標準治療にきれいに乗せられない症例が多く、正解のない状況であることがほとんどです。ある上級医について相談していると他の上級医も議論に加わってくれることが非常に多く、問題について深く広く理解することができます。

  • 腫瘍内科の特徴(他科との連携など)について

    外科、放射線治療科、病理診断科、遺伝診療科、緩和治療科などと連携し、根治の可能性の模索やよりよい治療の検討をしています。免疫関連有害事象への対応として腎臓内科、内分泌科、消化器内科、呼吸器内科とも連携しています。また、オンコネフロロジー、カーディオオンコロジーなど学際的な分野の診療・研究に関して、腎臓内科、循環器内科と共同で取り組んでいます。

  • 将来の目標

    抗癌剤が全く効かず、短期間で命を落としてしまう患者さんをしばしば経験します。そのような方は病状に対する理解が追い付かず、不安と焦りが空回りして、人生を振り返る時間もなく最期を迎えてしまう場合があり、このような方を減らしたいと考えています。せめて1年は時間をつくってあげたいと考えていますので、「担当患者さんの1年生存率100%」を目標に研鑚に励んでいます。

キャリアパスについてCareer Plan

京都大学腫瘍薬物治療学講座 卒後進路(例)

京都大学腫瘍薬物治療学講座 卒後進路(例)

その他個人の希望(短期研修など)に対しても相談に応じます。

大学院入学案内Admission Policy

「大学院入学については、京都大学大学院医学研究科を参照ください
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/apply/entrance_examination/

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がんプロフェッショナル養成プラン

がんプロフェッショナル養成プランについては、以下のページをご参照ください。

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