診療内容MEDICAL TREATMENT

がんゲノム医療

がんゲノム医療=がんの原因に合わせた治療

がんゲノム医療とは、がん遺伝子パネル検査で明らかになったゲノム異常に基づき、患者さん一人一人の体質や病状に合わせて治療などを行う医療です。がんはゲノム異常によって起こる病気です。がんに関わる遺伝子は数百個あると考えられています。同じ臓器に発生したがんでも、がん細胞が持っているゲノム異常は患者さんごとに違いがあります。がん細胞が持つその多種多様なゲノム異常を、「がん遺伝子パネル検査」で同時に調べることができるようになりました。すなわち、がんゲノム医療により、臓器ごとの抗がん薬治療ではなく、がんの原因であるゲノム異常に合わせた治療が提供できます。
当院腫瘍内科は2015年に「がんゲノム医療部」を全国に先駆けて設立し、日本で初めてがん遺伝子パネル検査を臨床導入しました。当時は医療保険がきかない自由診療(自費)での検査でしたが、2019年6月から保険で利用できるようになりました。

当院はがんゲノム医療中核拠点病院です

がん遺伝子パネル検査は、厚生労働省の指定を受けた病院でしか受けられません。それらの病院は大きく「がんゲノム医療中核拠点病院(12施設)」、「がんゲノム医療拠点病院(33施設)」、「がんゲノム医療連携病院(185施設)」の3種類に分けられています(2021年12月現在)。当院は「がんゲノム医療中核拠点病院」であり、がん遺伝子パネル検査の解析結果を検討するために必要とされている専門家が揃っています。加えて、検査結果に基づく診療や臨床研究・治験の実施、新薬等の研究開発、がんゲノム医療関連の人材育成等の分野において貢献するなどの基準も満たしています。
先述の通り、当科は全国に先駆けてがん遺伝子パネル検査を臨床導入しています。その当時からの豊富な経験が患者さんのメリットにつながるのと同時に、これまでたくさんの人材育成も行ってきました。がんゲノム医療に興味・関心がある医療関係者・学生の皆様、見学は随時歓迎しますので、お問い合わせまでいつでもお気軽に連絡ください。

がん遺伝子パネル検査の対象となる患者さんと期待されるメリット

(パネルの風景)

(パネルの風景)

保険でのがん遺伝子パネル検査の対象となる患者さんは、
・標準治療がない固形がん患者さん
・局所進行若しくは転移が認められ標準治療が終了となった固形がん患者さん(終了が見込まれる者を含む)
・関連学会の化学療法に関するガイドライン等に基づき、全身状態及び臓器機能等から、本検査施行後に化学療法の適応となる可能性が高いと主治医が判断した患者さんです。
実際にご自身が検査の対象となるかどうかは、主治医にご相談ください。
がん遺伝子パネル検査の結果、効果が期待できる薬剤・治療法がある場合には、臨床試験などを含めてそれらの適応を検討します。効果が期待できる薬剤・治療法がない場合には、ほかの治療を検討します。
当科では自由診療のがん遺伝子パネル検査も提供しています。こちらは上記のような条件はなく、希望される患者さんは検査を受けていただくことが可能です。ただし、自由診療になるので、その後の治療費は全額自己負担となる可能性があります。

(ゲノム医療の流れ)
(ゲノム医療の流れ)

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