研修及び専門医TRANING

先輩の声

研修医の声

研修医(2020年度)
谷口 大樹

腫瘍内科を選んだ理由は?

研修医1年目(市中病院)にローテートした各科で悪性腫瘍の患者さんに接し、conversion (化学療法が奏功し手術ができるようになった) 症例からお看取りまで経験しました。その中で抗がん剤治療に興味を持つようになり、せっかく大学病院で研修するのだから、専門的ながん治療を経験できる腫瘍内科を回ろうと思い選択しました。当初は2ヶ月の予定でしたが想像以上にのめり込んでしまい、また研究(NDBを用いたビッグデータ解析)にも携わらせて頂くようになったため、研修期間を大幅に延長(合計8か月)させていただきました。

研修をはじめてみて、指導体制はどうでしたか?

最初の慣れていない頃は上級医がマンツーマンに付き添ってみっちりと指導していただきました。慣れてくると病棟業務を色々と任せていただけるようになり、判断に迷うことを適宜相談するという形が大半でした。上級医は皆さん優しいので、大したことでなくても電話で気軽に相談をしていました。

出勤から退勤までのスケジュールはどうでしたか?

朝8時半からチームで回診を行い、その後病棟業務、カンファレンス等を適宜こなしていきます。夕方にもう一度チームで回診を行い解散という流れです。回っている研修医の人数や患者さんの状態によって忙しさは変わりますが、時間に余裕を感じることもしばしばありました。また、月4回程度の当直がありました。

プライベートな時間は過ごせましたか?

病棟が落ち着いていれば早く帰れることが多かったです。土日は当番の先生が回診してくださっているので出勤する必要がありません。プライベートな時間はそれなりに確保できていたのではないかと思います。

想定していた研修とのギャップはありましたか?

他の科と異なり、看護師さんがルート確保など大半のことをやってくださるので、とてもありがたかったです(その分他科ローテート中にルート確保などの研鑽を積む必要がありますが…)。またこれは他科を回っているときのことですが、他の科にコンサルトする際に相手が顔を知らない先生であることがとてもやりにくく感じていました。ですが京大病院のがん治療は臓器別ユニットという外科や放射線科を含めた合同の症例相談会議で患者さんの治療方針決めており、お互いに顔を合わせる機会があることから非常にやりやすく感じました。またユニットでは腫瘍内科が中心となり他科の意見をまとめて治療方針を決定することを知り、腫瘍内科の役割は抗がん剤治療だけではなく、複数科と連携したマネジメントをしていることがよくわかりました。

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