研修及び専門医TRANING

先輩の声

若手医員の声

助教
菊池 理

臨床を行いながらも研究者を志したきっかけはなんですか。

卒後6-7年目ごろ、消化器病学会の専門医を取得した際に、「ガイドラインに載っている標準治療がきちんとできるように技術を身につけても、さらに学会に行って最先端のことを勉強しても、難しい病状の患者さんは治せないんだ」ということに気づきました。 もっと良い治療を目指すには、自分で治療法を開発するのが最短の近道かもしれないと思い始め、大学院へ進んで研究の道に足を踏み入れることにしました。

どのような研究を行っていますか。

大学院時代は食道扁平上皮癌に対する新規治療法開発や薬剤耐性のメカニズム解明を行いました。その後渡米する機会を頂き、ダナ・ファーバー癌研究所のAdam Bass先生の所で3年間ポスドクとして胃癌の新規治療法開発の研究や、がん遺伝子KRAS、がん抑制遺伝子p53(TP53)の研究を行いました。CRISPR-Cas9を用いた遺伝子スクリーニング技術や最先端の癌研究を学ぶことができ大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。2019年秋に帰国してからは、留学中の研究テーマを継続しながら、大学院生の研究のサポート・指導をしています。

当院では研究留学したい人にはどのような選択肢があるのか。

実り多い研究留学のためには、英語力、研究の技術力、科学的思考力のいずれも重要と考えていますので、留学志望の大学院生には、将来を見据えてこれらの力を着実に身に着けるようアドバイスしています。

当ラボの雰囲気はどうか。

自由でオープンな雰囲気の中、皆さんそれぞれが伸び伸びと自分のテーマの研究に従事しています。学年にかかわらず気軽にラボメンバーに相談がしやすい環境にあり、実験が上手くいかないときも一人で考え込むのではなく、周りの力を借りて最短の時間で問題点を突破可能です。(今はコロナ禍で難しいですが、)ランチパーティーや学位取得の祝勝会なども適宜開催しています。

研究者を志す後輩医師・医学生へメッセージ

研究は面白いです。今や二人に一人が癌になる時代ですので、大きな研究成果が出たらとても多くの患者さんの役に立てる研究分野です。
野心に燃える皆さん、是非一緒に癌の研究をしませんか?見学・相談も随時お受けしています。

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