研究についてResearch

腫瘍薬物治療学講座ではご紹介いただいたがん患者さんの治療に携わる一方、日々の診療で遭遇する様々な問題をテーマにして、口腔・咽頭領域および消化管のがんに関連する基礎研究、がん薬物治療・内視鏡に関する臨床研究、レセプトデータなどを用いた社会医学研究を行っています。この3つの領域の医学研究を包括して行うことにより、がんの発生メカニズムの解明から、その予防、早期発見、治療成績やQOLの改善といった、がんに関連する様々な問題を克服し、がんで苦しむ患者さんを一人でも多く救いたいと考えています。大学院生や研修医は、これらの環境の中で、自分自身にあった分野を選択し、それぞれの分野で専門的な教育を受けることができます。またがんプロフェッショナル養成基盤整備推進プランにおける「次世代の抗悪性腫瘍開発を担う研究者養成コース」の大学院生も積極的に受け入れています。

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  • 基礎医学研究

    当講座では、将来の発がん予防や、がんの早期発見、診断、治療に関する様々な開発をめざし、特に、食道癌、胃癌、大腸癌の基礎研究に取り組んでいます。また、本学医学研究科の基礎医学系講座や国立がん研究センターなど、国内外の研究室とも共同で最先端の基礎研究を推進しています。われわれの基礎研究の取り組みは、医療現場における疑問点や課題を出発点とし、医学・医療への応用を目指すことを基本コンセプトにしています。そのために、基礎研究で得られた成果を早期に臨床応用できるよう、本学医学部付属病院臨床研究総合センターとも協力し、新しい診断薬、治療法の開発を積極的に進めています。

    • 発がんメカニズムの解明

    • 薬剤耐性メカニズムの解明

      • ・食道癌における抗がん剤耐性獲得機序に関する研究
      • ・分子標的薬の耐性機序とその克服に関する研究
    • 新しいがん治療法の開発

    • 新しいがん診断技術の開発

    • 新規治療法の前臨床試験実施体制

      • ・食道癌に対する化学放射線療法後の根治的救済光線力学療法の有効性に関する前臨床試験
  • 臨床医学研究

    当科では臨床現場での疑問や課題を客観的、科学的に解決し、医療・医学の貢献に寄与することをめざし多数の臨床研究を行っています。正しい結果を導き出すためには、科学的手法に基づいた臨床研究の方法を学習し実践することはきわめて重要であり、当科では、自らのリサーチクエスチョンから研究計画を立案し、臨床研究を実践しています。そして、その成果を世界に発信し、がん患者さんに提供することを目指しています。未承認薬や未承認機器に対しては、医師主導治験などを行うことにより新規治療法の開発や未承認薬適応外薬の承認追加に向けての取り組みも行っております。また、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)などのcooperative groupの多施設共同臨床試験にも積極的に参加しています。 すべての研究成果は日常診療に役立つために、というのがわれわれの願いです。我々が主導・参加している臨床研究の一覧を提示しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

  • 社会医学研究

    社会医学研究とは、健康・疾病と社会的要因(職業・環境・経済条件等)との関係を研究し、社会全体の健康増進を考える研究分野です。当科では全国のがん治療の実態(リアルワールド)を把握することにより、わが国におけるがん治療の動向、および課題が明らかになると考え、付属病院医療情報企画部および臨床システム腫瘍学講座、臨床研究総合センターデータサイエンス部、医学研究科 薬剤疫学分野・医療疫学分野等と連携し、レセプトデータなどを用いた比較効果研究(comparative effectiveness research: CER)や患者中心のアウトカム研究(patients-centered outcome research: PCOR)なども積極的に行っています。